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ようやく重篤期を脱出。おなかの炎症は退いたが、腕や足にはまだ強い炎症が。背中もお尻もかゆくてかゆくて掻く手が止まらない。足は浮腫みも強い。 |
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これ以上塗れない 除去食もできない 小児科から皮膚科に代えても処方に大差はなし。薬と並行して除去食の指導がなされます。卵や乳製品、小麦粉など代表的なアレルゲンをカットした「江戸時代の日本食」を薦められたのですが…。 「除去食を続ける自信はなかったです。本を読めば読むほど、お医者さんとか周りから教えてもらえば教えてもらうほど、ちょっと無理かな…と」 亮介くんの発症から3年余り。何も知らなかった尚江さんも、さすがにアトピー情報に詳しくなっていました。 「塗れば良くはなるけど、ずっとその状態が続くわけじゃないから、そのうち薬を塗るのも怖くなってきたんです」 図書館で読みあさった本の中に、『アトピー!』(山田隆著/ダイヤモンド社)がありました。治らないと宣言されたアトピーを、薬の副作用を恐れることなく、当たり前の食事をしながら、こんなにたくさんの人が克服している。健やかな成長、我が子の将来を思う親心に、迷いはありませんでした。 おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に家族総出でオムバスへ。一人だけ、「本当に治るのか」だったおじいちゃんも、とっくりと説明を聞いたあとは「やってみれば?」と賛成してくれました。 亮介くんは楽々軽快 問題は春奈ちゃん 左官業を営むおじいちゃんは、大工仕事もプロの腕前です。温泉が届くまでの間に、浴室の外に1畳ほどの湯治部屋が完成。そこに子ども用のコンテナを置き、100%の温泉を満たして99年9月27日、亮介くん春奈ちゃんの湯治がスタートしました。 浴室と湯治部屋の間には、またぎ越せる高さの窓があり、大人が入浴しながら子どもたちの湯治を見守ることもできます。外からの出入り口も付けてくれたので、夏場はドアを開けて半露天風呂感覚に。放し飼いの愛犬が走り回る庭を見ながら退屈知らずの湯治です。 その春から幼稚園の年少組に通っていた亮介くんは、脇の下や関節部分などに軽い炎症が出たり退いたりの小康状態。その後も強い離脱に苦しむことなく、回復の一途をたどります。湯治の主役は春奈ちゃんでした。 「かゆがって掻きむしって、血がダーッと流れて…。ずうっと泣かれるとこたえますよ。言うこと聞かなくて泣いてるんじゃないし、わがままで泣いてるわけでもないから。代わってあげたくても代わってあげられない。大人だって、つらいですよね」 顔には強い症状が出なかった春奈ちゃんですが、洋服で隠れる部分はボロボロでした。毎日毎晩「かゆいー!」と泣いてばかり。尚江さんが一晩中さすり続けて夜が明けるという日々が続きます。 |