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炎症はほぼ治まり、かゆみもだいぶ楽になってきた。腰の一部に軽い炎症があり、肌色は不健康そうに黄色味を帯びている。体力、筋肉、睡眠のサイクルはまだ戻らない。 |
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3ヵ月で10キロ減 気力だけの湯治 浅い眠りを拾い集めるように眠り、痛みとかゆみと不快感にさいなまれながら時間が過ぎるのを待つだけ。温泉1ケースが持てないほど体力が落ち、身の回りの世話はすべて利恵さんが頼りです。 「バラバラ音がするぐらい皮膚が落ちるから、お風呂のたびに部屋を掃除して、廊下も歩いていく後ろをずーっと掃除機かけていく感じ。朝は毎日グレープフルーツむいてヨーグルトかけて。でも、自分の体見て『気持ち悪い』って、食欲はなかったけれど、グレープフルーツだけは「うまいうまい」と1日1個以上は食べていました。」(利恵さん) 食欲も体力も底をつき、残るは気力だけの湯治。それでも厚樹さんは一切湯治の手を抜かず、動けるときは真夜中に20〜30分の散歩をプラス。みるみるやせて3ヵ月後、体重は10キログラムも減っていました。 厚樹さんにとっては苦しい闘いの日々でしたが、喜んだのは長女の彩夏ちゃんと次女の菜波ちゃんです。以前なら、会社が休みの日しか顔を合わせることのなかったお父さんが、1日じゅう家にいてくれるのですから。 「痛いから触っちゃダメ、今お父さん寝てるから部屋に行っちゃダメって言い聞かせてたので、『お父さんに触りたい』『お父さんのとこに行っちゃダメ?』って。前みたいにじゃれて遊ぶことはできなくても、そばに居たがりましたね」(利恵さん) オムバスの湯治場施設での療養は 予想以上の収穫! 日に何度も襲ってくる激痛の発作。それが減り始めたのは、開始から3ヵ月が過ぎる頃。ここで厚樹さんは、離脱の重篤期を一気に脱出するべく、転地療養を決行します。 「ずっと50%で入ってたけど、九州に行けば100%で、1回ごとに新しい温泉に入れる。それで山場を乗り切ろうということで行ったんですけど、うまくいったみたいです」と嬉しそうな厚樹さん。「食事療法を中心とした新しい知識も得られましたし、年齢的に近い人もいて、情報交換できました」。 九州ホスメックリカバリーセンターでの収穫は予想以上でした。2週間後の厚樹さんは、迎えにきた利恵さんも目を見張る回復ぶり。食事に関するカウンセリングを一緒に受けたことで、食生活もがらりと変わりました。 「なるべくお米を食べるようにして、発芽玄米を混ぜたり無農薬の野菜を探したり、調味料も無添加の安全なものに換えました。味も違いますし体にもいいし、おかげで家族みんなにとっても良かったです」(利恵さん) 九州での収穫を生かして、中盤からの闘いはさらにパワーアップ。湯治は1日2回×45分に減らし、その分の時間と体力を運動に振り向けます。1時間〜1時間半の散歩を日課にして、日によっては自転車で近くのサイクリングロードへ。 |