湯治開始前
湯治経過日数14日
湯治経過日数512日
夜の睡眠も十分にとれ、かゆみや炎症も無くなり体調的にもどんどん良くなり始めていた。しかし、少し不安定なため、職場完全復帰はもう少し先に延期。ご自分でも「弱気でした」と語っています。
     
  カウンセラーからの
コメント

山田修平カウンセラー

 この頃には、もう辛い離脱の症状は消退していましたので、そのこと自体はとても喜ぶべきことでした。しかし、目に見た症状は確かに消退していましたが、本当の意味での回復とは言えず、体に負担がかかる、ストレスがかかるなど、普段の湯治生活以上の不可が体にかかってしまうと、症状はぶり返しを見せていたのです。ところが、一時の症状の悪さがなくなり治し方を藤田さんが把握してしまうと、症状を大きく波打たせるほど行動はにを広げてしまおうとしたのです。普通であれば、我々カウンセラーはひどくなったときの治し方を指導するのではなく、アトピーの症状が出ない体を作ることが目的なので、この時に出た復職の話は先にのばすように指導したのを覚えています。
 
     
 復職に当たって問題だったのは、フルタイムでもとの仕事に戻らなければならなかったことである。7月で紫外線が強い時期でもあったし、普通の生活に自信が持てず、いろいろな意味で安定するまで休職を伸ばしてもらうことにした。10月、日常生活プラス散歩で体力をつけて望んだものの、復職の壁は予想以上に厚かった。周囲に理解してもらって、立ち仕事もなるべく座る。声は小声にする。朝元気で「これならいけそう」と思っても、エネルギーは急カーブで消耗し、体が思うようにいかない。帰りの電車ではボックスシートにウニのように張り付いて、息も絶え絶えになって部屋に戻る。皮膚の症状にこそでなかったが、情緒も含めて、全身の問題なのだと思い知ったのはこの頃である。
 年末には遂に症状が現れ、休みは全て積極的睡眠と湯治に費やすことになった。8ヶ月の湯治期間に学んだことを活かし、この危機は短期間に越えらえたが、もうこれを繰り返してはいけない。この経験から、私は疲れを溜めないこと、自分のペースで疲れる前に休むことを学んだ。大病を克服し、病気と上手に付き合っていったあるビジネスマンの話をヒントに職場に小さな布団を持ち込み、5分でも10分でも時間を見つけ体を横たえ目を閉じることにした。
 春先にひとつ失敗した。調子も良くなり、ここは体力をつけて遊びに行こうと思った矢先、歩きすぎたか初めて感染症を起こして発熱。ダウン。体力は、思った以上に少しずつついてくるものである。だから本当に自分の体と相談しながら行動しないと失敗する。気持ちと体が寄り添って初めてのワタシなんだ、そんな感じ。
 時折、過労やストレスが重なると若干の揺り戻しはあったが、その経験も自己管理のポイントの修得につながったと思う。集中して走るときと、肩の力を抜いてリラックスするときのバランスや、気持ちと体のバランスをとることの大切さは、これらの生活を通して学んだことである。

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