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洋服を脱ぐとパラパラと皮膚が落ちた。症状は洋服で隠れる部分に集中。顔以外、全身が強い炎症で覆われている。顔は症状が出なかったため、薬も塗っていない。 |
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家族そろって熱烈な巨人ファンという井上さんご一家。3人兄弟の長男・慶彦くんは、日焼けした顔に真っ白なユニフォームが似合う野球少年です。 「小学校のときはショートだったけど、中学校ではまだベンチにも入れない」 変声期に入ったちょっぴりハスキーな声の慶彦くんはこの春中学生に。湯治の修了証書を手にした5月22日の時点では、1年生は全員が球拾いの毎日とか。 それでも野球の話になると、途端に目がキラキラッと輝く慶彦くん。隣にいるお母さんの英子さんから、まぶしそうな笑顔がこぼれます。 「野球を続けながら、こんなにきれいになれるなんて幸せですよねぇ。あの頃は本当に、どうしよう? どうしよう? って感じでした。薬つけてもダメだし、いろんな健康食品を飲ませたり洗剤を替えたり、いろいろしましたけど、何しても治らなかったから……」 丸3年間。長かった湯治をさかのぼると、英子さんの脳裏には小学校3年生の慶彦くんが甦ります。 オムツかぶれに ステロイドを? 「登校拒否になっちゃったらどうしようかとか、いろいろ心配しましたよ。あちこちに掻き傷がありますから、上級生とか周りの子が言うんですよね。『どうしたんだ?』とか『きたねー』って言われたって、背中丸めて帰って来るんです。夏でも一人だけ長袖着てましたし、普通に生活できてませんでした」 赤ちゃんのときにアトピー性皮膚炎と診断されて以来、時々薬を塗りながら成長してきた慶彦くん。小学校に上がっても、アトピーは治るどころか逆にひどくなり、週1回皮膚科へ薬をもらいに行くのが習慣になっていました。 「お医者さんに『この薬はひどいときだけつけてね』って渡されたのはステロイドだったんでしょうね。赤ちゃんのときにオムツかぶれに出されてた薬も、あとで見たら同じチューブでした」 アトピーや薬についての説明はろくになく、薬を塗っても一向に治らない症状に、ご両親は病院を転々とします。評判を聞いて訪ねた病院で、ステロイドの副作用を教えられたとき、慶彦くんは小学3年生。薬の効き目は薄れ、いつもどこかしら掻いている状態でした。 |