スタート時点で強い炎症が出ていたのは頬だけ。かゆみもさほど強くはないらしく、掻きむしることもなかった。が、足の皮膚はザラついて硬く、手足は冷たかった。

 生後5カ月から湯治を始めた陽奈乃ちゃんは、2歳になった今もお風呂が大好き。お気に入りのおもちゃを浮かべたり、あぶくをいっぱい立てて体を洗うのも遊びのうちです。
「もう出ようよって言うと、『やだ! まだ遊ぶんだ!』って(笑い)」とパパの健治さん。
 陽奈乃ちゃんの中には、お風呂=遊び場=楽しいという図式ができあがっているよう。赤ちゃんのときから、パパママやおじいちゃんおばあちゃんと入っていた、楽しい記憶が焼き付いているのでしょう。

自宅と実家の両方に
循環ろ過器を設置


 湯治をするに当たって大変好都合だったのは、ママ・奈生(なみ)さんの実家が近かったこと。陽奈乃ちゃんの湯治を決めたとき、おじいちゃんおばあちゃんは、「じゃあ、うちにも同じ機械をつけるから」と二つ返事の大賛成。
 自宅と実家、2カ所に温泉の循環ろ過器を設置して、両方に温泉を配送。実家ではおじいちゃんやおばあちゃんが、陽奈乃ちゃんをお風呂に入れてくださったのです。
 もう一つ、陽奈乃ちゃんが幸運だったのは、ステロイドを塗られずに済んだこと。以前、化粧品メーカーに勤めていた奈生さんは、ステロイドに重大な副作用があることを知っていたのです。
「ステロイド皮膚炎を起こしたお客さんが結構いらっしゃいましたし、ステロイドによってひどい目にあった話をいっぱい聞いてたんです。だから、病院ですぐにステロイドを出されたときには不信感が募って、二度と行きませんでした」


  Back Next