頬から顎に出ていた炎症はほとんど落ち着き、じんましんでボコボコだった背中もスベスベに。脇の下には強い炎症が残っているが、あまりかゆがらなくなった。

先輩ママと話して
気持を立て直す


  「気力だけでもってましたね。絶対に治すんだ、風邪ひいても少しぐらい熱があっても、お風呂入って治そうねって。ただ、湯治を続けていれば治ることは分かっていても、それがいつなのか分からないし、どうしても落ち込んじゃうときがあるんです」
 同じ立場に立たされなければ、本当には分からない気持。奈生さんは、どうにもならないつらさを、カウンセラーへの報告書に書きました。すると、担当の市川晴巳カウンセラーから、折り返し電話がかかってきたのです。
「同じぐらいのお子さんを湯治中のお母さんがいらっしゃいます。お話ししてみませんか」と。
 北海道にお住まいのその人は、陽奈乃ちゃんより何カ月か先に湯治を始め、離脱を抜けたところでした。
「いろいろ話を聞いてくださって、『私も思い出すと涙が出そうです』って。つらい気持を分かってもらえただけで、気が楽になったんです。同じように感じてる人がいるんだ、やっぱり頑張るしかないと思いましたね」


離乳食は育児書より
子どもの成長が目安


 先輩ママや家族に励まされ、気を取り直した奈生さんは、この頃から離乳食に取りかかります。陽奈乃ちゃんは生後7カ月。通常より開始を遅らせたのは、カウンセラーのアドバイスがあったからです。
「育児書には、『5カ月から始めないとスプーンを嫌いになる』とかって書いてあるんですけど、子どもによって体の出来具合も違うし、急ぐことないですよってアドバイスしていただいたので、ゆっくりゆっくり食べさせていきました。よその子がどんどん食べるようになっても、まだ野菜のつぶしたのとか食べてましたけど、気にしませんでした」
 メニューはお米のお粥から始まり、汁のみの野菜スープ、そしてゆでてつぶしたジャガイモやニンジンへ。体を内側から温める根野菜が中心です。
 明らかな食物アレルギーを示したのは乳製品。ほんの少しでも、口にした途端にじんましんが出てしまうのです。
「チーズを1ミリぐらい食べさせたらすぐに、蚊に刺されたような大きな発疹がポコポコと出てきて、顔が変わっちゃいました。ヨーグルトもダメ。ほんのひとさじでバーッと出てきちゃうので、ミルクで伸ばしたりできないし、カボチャのスープもクリーム入れないでつくりましたね」
 対処方法はお風呂。食べ物に反応して出たじんましんは、お風呂に入れてあげると30分か1時間ほどで、すっかり消えてしまったそうです。


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