1歳のお誕生日を迎えたばかりの陽奈乃ちゃん。脇の下に薄赤く、軽い炎症が出ているが、あとはすっかりきれい。かゆみで目を覚ますこともなくなった。

「汗が出た!」あとは
回復へまっしぐら


 陽奈乃ちゃんの症状が山場を越えたのは、湯治開始から3カ月たった97年の春。体の中の機能が整いつつあることを教えてくれたのは、小さな鼻の頭に出てきた「汗」でした。
「それまで全然汗が出なかったんですよ。だから嬉しくて嬉しくて、あ、汗が出た!って騒いで(笑い)。悪いものが出てきたんだと思って、嬉しかったですよぉ」
 汗をかけるようになった陽奈乃ちゃんの肌は、暖かくなるにつれてみるみるきれいに。経過写 真を見ても、1カ月ごとに段階を踏んで、回復に向かっているのが明らかです。
「初めてオムバスへ来たとき、小川会長が言われた言葉通りに良くなっていきましたから、本当にビックリしました」(健治さん)
 97年7月2日に1歳のお誕生日を迎えた陽奈乃ちゃんは、ところどころに薄赤い部分を残す程度。夜中にかゆがって目を覚ますこともなくなっていたのです。
 4カ月のときに病院で言われた、「今からステロイドを使わなければ云々」という、あの言葉は何だったのでしょうか?


開始から1年未満で
「アトピー」は消退


 97年の夏。温泉を25%に薄め、湯治回数を朝・昼・晩の3回に減らしても、ぶり返しはありません。
 強いかゆみや炎症、発疹といったアトピー特有の症状は、湯治開始から1年もたたずに消退。回復の早さは、薬害を受けなかったおかげでしょうか。陽奈乃ちゃんはもう、かゆみに泣くことはなくなったのです。
 あとは、お風呂で体を温め、適度な運動で体力をつけること。そして乳製品に過剰反応しない体をつくるのが目標です。
「寒くても頑張って公園で遊ばせてましたので、けっこう風の子だったんですよ」
 湯治開始から1年が過ぎた冬。公園で遊ぶヨチヨチ歩きのお子さんたちに混じって、やんちゃぶりを発揮しつつある陽奈乃ちゃんの姿がありました。陽奈乃ちゃんが風邪ひき知らずで冬を越せたのは、ママによる体力づくりの成果かも。
 98年の春。温泉は普通の水道水に。朝晩15分ずつの入浴を続けて、「卒業」を待つばかりとなりました。


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