離脱の炎症に加えて、ヘルペスの発疹が全身に広がっている。関節周りは包帯が取れないほど。体力を考え、病院を受診してヘルペスの治療のための薬を内服した。

お父さんの全身に
激しい離脱が出現


 かわいい孫のためならと、スタート時にかかる費用まで負担してくださったとか。こうして95年12月11日、角平家の湯治生活が始まったのです。
  仲美ちゃんの湯治は、お母さんと一緒に1日4回、各30分ずつ。まだ目が離せない1歳の匠陸くんも一緒です。昼間は仕事で忙しい聖一さんに、お子さんたちの湯治を手伝う余裕はなく、仕事が終わって寝る前に1回入るのがやっとでした。
  湯治を始めて3日後。温泉はたちまち真っ黒に濁り、何とも言えない異臭を放つように。それだけ、体から老廃物が出ている証拠ですが、このまま入っていては危険です。
  強い炎症に加えて、感染症らしき発疹がプツプツと。担当の山田進カウンセラーに相談して、温泉交換のペースを早め、汚れてきたら換えることにしました。
「温泉のことでも症状のことでも、わからないことがあれば、すぐカウンセラーに電話しました。だから、遠く離れていても安心でしたね」(由美子さん)
  予想外だったのは、聖一さんの離脱でした。症状が出たときだけとはいえ、ステロイド使用歴は10年以上。それ以外にも、春先に出る花粉症を抑えるために、1年を通じて薬を内服してきたのです。
「薬をやめた途端に一番ひどくなったのが主人なんです。体全体に出ちゃって、もうすごかった。それに耐えて、耐えて、耐え抜いて……」

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