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育民くん 右頬、おでこ、目の回りに赤みが出ているが、しっかり湯治をしてよく眠れば数日で治まる程度のもの。体の方はすっかりきれいに。 |
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三男の育民くんは 1年半でほぼ回復 近くで板金塗装の工場を経営している尚喜さんとしては、家に帰ったらまずはお風呂に入ってサッパリしたいところでしょう。でも、お風呂場はすでに占領されていて、ときには一人で夕食を食べることも。 「同じ立場になった人でないと分からないと思いますけど、私が仕事をしなければ、お金も入ってこないし、商売の方のストレスが重なってくると、本人たちが大変なのは頭で分かっていても、笑顔でいるのは……」 離脱のつらさにひたすら耐えて湯治をしている久美子さん。かゆみで夜もろくに眠れない拓斗くん、育民くん。一家の経済を一手に担って毎日遅くまで仕事をしている尚喜さん。 のし掛かっているストレスが過剰であれば、些細なことで喧嘩になってしまうもの。湯治中には夫婦喧嘩や親子喧嘩が絶えず、家の中が暗かった時期もあったといいます。そんなときに明るさを振りまいてくれたのが、真ん中の忍くんでした。 三男、育民くんの離脱は、湯治を始めた当初に強く出ました。皮膚が肥厚して象の肌のようにゴワゴワになり、掻いても掻いても止まらない強いかゆみで全身が傷だらけに。泊まりがけで応援に来てくれるおばあちゃんと久美子さんが、一晩中交代で掻いたりさすったりという夜が続きます。 それでも、毎朝6時に起きて湯治を欠かさず、学校も休まず行けたのは、お兄ちゃんたちが一緒だったから。育民くんの経過は大きなぶり返しもなく順調に推移しました。 開始から1年たった95年の夏には、小麦色に日焼けして健康そのものに見えるときも。一進一退の振り幅は日を追って小さくなり、3年生になるころにはすっかりきれいになっていたのです。 |