拓斗くん
肩から脇の下に少し掻き壊しがあり、首と腰の辺りに湿疹が出ている。顔にはまだ強い離脱が出ない。
育民くん
肘の内側とおなかに炎症が。所々に湿疹の寄りができ、全体にかさついて、粉を噴いたように白くなっている。

入浴後は母と子で
薬をペタペタ……

 久美子さんが愛用してきた薬が、急速に効かなくなるのは、次男の忍くんを出産したあと。顔と腕、膝の裏側に限られていた炎症が、胸やおなか、背中などに広がってきたのです。久美子さんと拓斗くんにとって、薬を塗ることはもう日常生活の一部でした。
「お風呂から上がると『薬つけないとカイカイが治らないよ』とか言いながら、自分につけたり子どもにつけたり。背中は届かないから、『お父さんお願い』って」
 久美子さんに処方された薬の方が強かったのでしょうか。成長するにつれて薬を塗る回数が減ってきた拓斗くんをよそに、久美子さんの症状は明らかに悪化。塗っても塗っても状態は落ち込むばかりです。ちょっとした水仕事にもかぶれるようになり、洗濯や食器洗いにもゴム手袋が手放せなくなっていました。
「だから、一番薬の影響が出るとすれば、育民かもしれない」
 これでもかというように、さんざん薬を塗っていた時期に妊娠、出産した末っ子の育民くんは、生まれたときから黒ずんでザラついた肌の赤ちゃん。そして、1歳になるころにはアトピー性皮膚炎と診断されたのです。
 一方、小学校に上がると小康状態に入ったのが長男拓斗くん。年に数回、季節の変わり目に薬を塗る程度に落ち着いた拓斗くんと入れ替わるように、今度は三男育民くんが、お母さんと一緒に毎晩薬を塗るようになりました。


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