拓斗くん
中2の秋。身長が伸び、湯治の効果もあって少しやせてきた。ここまでは3人の中で一番状態が良かったが、拓斗くんの離脱はこのあとドッとくる。
育民くん
炎症もかさつきもなく、健康そうに日焼けした肌。このあとは良好に経過したが、1000日前後までは肘の内側や手の甲に、多少のぶり返しが見られた。

3年目に入って
拓斗くんに離脱が


 最初に出た離脱が時間とともに治まっていった育民くんとは違い、長男拓斗くんには3年目に入ってから2回目の大きな離脱が。
 温泉はとうに水道水に替わり、長引いていた久美子さんがようやく安定期に入った96年の冬。中2になっていた拓斗くんは、お風呂も寝室も弟たちとは別 々になっていました。
「本人は私に見せたくなかったのか、何も言わないんですよ。それが、かぜをひいて寝込んだとき、布団をめくってびっくりしたんです。もう、すごいことになってて……」(久美子さん)
 全身の皮膚が浮き上がってガサガサになり、拓斗くん自身、「皮を集めて捨てるのも大変だった」ほど。実は、少し前からかゆみで夜も眠れない日が続いていたのでした。
 拓斗くんにはさらに大きな離脱が襲いかかってきます。思春期に入ってホルモンバランスが乱れ、そこに受験を控えたストレスがのし掛かってきたためでしょうか。
 中3になり、一旦小康状態に入ったのも束の間、修学旅行から帰った2日後のことでした。
「蛇の鱗みたいに浮き上がってきて、それを家族がピンセットで取って(笑い)。夜はベッドをドッタンバッタンいわせながら掻いてましたし、もう学校に行ける状態じゃあなかったですね」(久美子さん)


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