朝は落ち着いていた症状が、暑い中、電車で移動中に噴き出してきた。手首、頬から耳、首回りが赤くなり、見るからにかゆそう。

食卓に並ぶのは
除去食メニューばかり


 カスタードプリンに反応して以来、怖くなった裕美さんは、卵と牛乳を完全にカット。皮膚科医の指導の下、厳しい除去食を続けていました。
 一緒に食卓を囲みながら、瑚ちゃんだけ我慢させるわけにはいきません。家族の食事も、瑚ちゃんに合わせて野菜中心の薄味メニューになりました。

 「シチューも薄めてチャプチャプだったり、味がなかったり。家ではそんな感じだから、唯一の楽しみは弁当でした」という秀彦さん。パパは会社で食べるこってりしたお弁当で、栄養を補うことができたようですが、海里くんの欲求不満は募ったようです。

 それでも、何でも食べられる海里くんは、安心して3年保育で幼稚園に入れることができましたが、パパママにとって不安だったのは瑚ちゃんのこと。こわばってガサガサになった瑚ちゃんの小さな手をさすりながら、「この子は幼稚園に入れなきゃ入れないでいいよ」「小学校に入るまでに治ってくれればね」−−。

 でも、小学校に入るまでにアトピーを克服するにはどうしたらいいのか。ステロイドをやめて、給食を食べられるようにするには? 人に聞いてまわり、新聞や書店の棚に「アトピー」の文字を探し、ご両親は必死で治療法を探しました。


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