再発したアトピーのしっしんもすっかり消えた。しかし、冬に症状悪化の傾向があったため、まだ油断は禁物だった。

湯治続行の危機に直面
理解を求めて夫へ手紙


 決して口数の多いご主人ではなかったようですが、つい先ごろまで「一人でよく頑張っているね」と、真梨子さんにねぎらいの言葉を口にしてくれていました。その優しい言葉があったからこそ、真梨子さんはどんなに湯治が大変でも続けてこれたのです。しかし、この度のご主人の湯治反対は真梨子さんを動揺させました。温泉湯治を続行したくてもままならない事態に発展したからです。
「ふだんから子育てにはあまりうるさく口を出さない主人の"ダメ"という言葉は、本当なら絶対にそうしなければいけないということなので、相当ショックを受けました。でも湯治だけはどんなことをしてでも続けたかった。卒業=完治するまでやりとげたい気持ちでいっぱいでした。」そこで、柴田カウンセラーへ相談したのです。
「ご主人はかなり温泉湯治に反対してらっしゃるご様子でしたが、お母様は続けたい意志をはっきりとお持ちでした。珠菜ちゃんの様子からして、あそこで温泉湯治をやめるのは実際もったいなかったんです。そこで、私からご主人にお話しましょうと申し出たんですが、もう一度お母さんからご主人と話し合うとのことでしたので、その間1か月ほど入浴剤トピュアで代用し、状況を見守りましょうと申し上げました」
 何かと仕事で忙しいご主人とゆっくり話し合う時間がないため、真梨子さんはご主人を説得するために、温泉湯治を続けたい思いを手紙に書いて理解を求めました。そして、それに対してのご主人の返事は、『病院と併用するなら、今年いっぱいは湯治を許可する』という条件付で了解してもらえました。

完治を信じ
ひたすら湯治の毎日


 しかし、病院へ通院を始めると、また数多くのステロイド剤が処方されるだけです。それでは、何のために今まで温泉湯治を続けてきたのか分かりません。悩んだ真梨子さんは、再び最善策を見つけるべく柴田カウンセラーへ相談したのです。
「再通院はしたくないとの意志が固く、とにかく珠菜ちゃんのアトピーを完治させたいお母さんの願いが強く感じられました。1年という期限付きでご主人から湯治許可を得たとのことでしたので、効果的な湯治をするためにお母さんとよく話し合いました」
 温泉での湯治を再開してからは、少し殺菌力の強い温泉に切り替え、1日合計3時間以上の湯治を実行。頑張った甲斐あって、6月ごろになると珠菜ちゃんの痒みが少しずつ治まり、まだ皮膚に一部乾燥が見られるものの、肌の色が明らかに良くなってきたのです。しかし、珠菜ちゃんの場合は冬に症状が悪化する傾向にあったため、まだ油断は禁物でした。

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