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頑固に残っていた肩の症状が、跡形もなく消えている。もちろんかゆみもない。日焼けはゴルフに海水浴に昆虫採集にと、外で思い切り遊んだ名残。 |
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油断とは無縁の とことん湯治 ひと冬を順調に乗り越えると、春を待たずに明久くんの湯治に出口が見えてきます。98年の4月。幼稚園の年中組に上がる頃には、肩に軽い炎症を残すのみ。 ここまでくれば、多少、気が緩んでしまうのが人間の常です。しかし、ご両親はまだまだ手綱を緩めようとはしませんでした。1日3回トータル3時間の湯治は続行。カウンセラーに勧められても、なかなか温泉を薄めようとしなかったようです。 「季節の移り変わりもありますし、やはり最低でも丸1年は温泉100%でやらないと。この子の場合は石橋を叩いてでも、ちゃんとチェックして道を開いてあげないといけない。そう思いましてね」(啓司さん) 98年の夏。ご家族はちょっと遠出をして、伊豆半島先端のきれいな海へ。経過写 真にも、小麦色に日焼けした明久くんが写っています。 見た目の症状はほとんど消退していましたが、ご両親は出掛ける前にカウンセラーに連絡。海水浴や日焼けに関するアドバイスを受けています。 「やみくもに日を浴びるのは危険なので、時間制限の日焼けです。午前中は30〜40分、午後はTシャツか何かを着て遊ぶ。あと、午前と午後に1回ずつ、石鹸で塩分を洗うこと。そういうお話をしましたね」(山田進カウンセラー) 実は、明久くんは以前、スイミングクラブに通っていたのですが、カウンセラーからのアドバイスを受けて、プールには入らない方針に。雑菌の繁殖を防ぐための塩素が、肌に悪影響を及ぼすからです。 やはり秋口は苦手? 肌にざらつきが… 「独断で何かを始めたことは一切ないですね。もう二度とあんな思いはしたくないので」という真実さんは、湯治中は何でもカウンセラーに相談。きちんと送られてくる報告書からも、カウンセラーには明久くんの状態が見えていたようです。 「肩に症状が残ってしまう感じだったんですけど、子どもの場合、肩まで全部温泉に浸かるのは難しいんですね。温泉で湿らせたガーゼを掛けておくようにしたら、目に見えて良くなったんですけど、そういうアドバイスがいただけたのも大きかったです」(真実さん) カウンセラーから「卒業」の打診があるようになったのは夏の終わり。でも、明久くんはまだ湯治開始から10カ月。大倉さんご夫妻は首を縦に振る気にはなれなかったようです。 「気は緩められなかったですね。カウンセラーからは大分おっしゃっていただいたんですけど、私の方がまだまだ納得いかない(笑い)」(啓司さん) 真実さんも、「日焼けの影響が、秋になってどう出てくるかというのが気になってましたね。もともと秋口が弱いので」と。 9月。真実さんの予感は当たりました。背中と胸元にうっすらと、発疹とも呼べないような、細かいざらつきが出てきたのです。 「鳥肌が立ったような感じのものが出て、かゆがりましたから、10月に予定していた卒業は延期していただいたんです。ただ、それも2週間ぐらいで全部退きましたけど」(真実さん) |