ショック。また発疹・赤みにアゴが覆われる。湯治時間を減らしていたわけでもないのに。

掻き壊しの傷が少し乾いてきた。親が症状を口に出して心配するとわざと掻いて見せる。

頬の発疹がひっつくようにして広がった。ママは「症状は出て当然」と切り替えた。

ママは太陽
スマイル、スマイル


 裕次さんのお父さんが、腕に覚えのある溶接技術を活かして孫のために作った小ぶりのステンレス浴槽。このお風呂で、さあ湯治開始です。
 1日30分を3回以上、これを当面の目標としたい可奈子さんでしたが、なかなか上手くいきません。お風呂を嫌がってばかりいる美香子ちゃん相手に孤軍奮闘。歌を歌い、おもちゃの種類を増やし、シャワーで遊んだりと、いろいろな手段を講じます。歩行器を改良して浴槽に沈めておくなどのアイデアも取り入れました。 「お腹いっぱいにしてあげた後などの機嫌のいい時を見計らって入れてあげてください。お風呂嫌いにさせないようにお母さんも常に笑顔で」との山本カウンセラーの助言を自分に言い聞かせながら湯治に励む可奈子さん。つい笑顔を忘れて怒ってしまうことも幾度かはあったそうです。
 思うようにはかどらず、苛立ちが先行しそうになる日々でしたが、可奈子さんの大きな支えとなったのは、目に見えた温泉の効果でした。離脱が既に始まっていたその皮膚が、ボロッと大きく剥けては落ちていったのです。
 温泉療法そのものに対する心配は、こうしてすぐさま払拭できたものの、日常的な問題に次々心配を抱える可奈子さん。
「まだ母乳ですから、私がカレーなどの刺激物を摂ってもいいのかしらとか、そろそろ離乳食を始めなきゃならないのかしらとか、細かいことに不安が生じるんです。カウンセラーにすぐ聞けばいいものを、こんなこと聞いていいのかしらってそれすら心配になって(笑い)」(可奈子さん)
 そんな時はファックス用紙にさらりと質問を書いて返事を待つことに。可奈子さんは、山本カウンセラーの素早い対応に一つひとつ安心を得ていたようです。市販の育児書では解決できないことも、カウンセラーは的確にアドバイスしていたのです。
なかなか時間が取れずに、また、出かけていく気にもなれなかったことで、カウンセリングを直接受けにいく機会があまり持てなかった清水さんご一家ですが、その分密に連絡を取り合って、克服への道を模索していました。


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