気がつけば家に閉じこもりがちだったこの1年。ママは症状を隠さず外出しようと決心。

傷は頬に集中してきた。よく見ると胸まわりにも針で刺さされたような湿疹がある。

所々に赤み・発疹は残るが、かなり症状が引いてきた。夜も眠れるようになった。

炊事・洗濯・湯治
よしっ、パパにまかせろ


 湯治に家事、加えて平均睡眠時間は4時間前後と、とにかくわが子がきれいになることだけを望みにひたすら前向きに頑張る可奈子さんでしたが、
「フラフラになっちゃったもんでね。背負い込み過ぎはいけない」(裕次さん)と、ここからはパパの出番です。
 それまでも帰宅後やお休みの日の湯治は裕次さんの役どころでしたが、お風呂だけではなく、平日の炊事までも代わってくれました。買い物・レシピを見ながら夕食作り・洗い物・時には洗濯と、可奈子さんが『たいへんだな。疲れるな』と思った時、スッと代わってくれた頼もしいご主人です。
 精神的にも支えになるよう、仕事を早く切り上げてはできるだけそばにいる時間を設けたとも。また、なかなか表に出ていこうとしない可奈子さんを引っ張って、休日は親子3人青空の下、公園でのびのびと過ごします。他人からの冷たい視線も、『パパがついてくれている』安心感に遮断されたのではないでしょうか。
 一進一退を繰り返して、美香子ちゃんは少しずつですがきれいな肌に近づいていきます。余裕が持てなく、煮詰まった感じで続けていた湯治も、1年を過ぎる頃には肩の力が自然と抜けていきました。それでもまだ、頬・首から胸、腕のつけ根・背中にと、細かい湿疹はかなり広範囲に出ていましたが、「出ていて当然」と、もはや自然体でアトピーと接していけるようになっていたのです。


  Back Next