食物チャレンジをした後。頬・目の下、あご周りに赤みが出るが、この後2,3時間で退いていく。

独学で温泉療法にトライ
泣きつづける
我が子に打つ手なし


 アトピー治療に役立つ情報をもっと知りたいと、全国アトピー友の会に入会。『湯治の声』からさまざまな知識を得て、とりあえず自己流の湯治をスタートさせた白澤さんご一家です。

 温泉で代謝を促し、体内の機能を上げるのがいいらしい。まずは自宅の浴槽に薬草を入れ、お湯をはり、日に3回お風呂タイムを設けました。

 お父さんの博志さんは自営業、明美さんは公務員。ママは1年間の育児休暇を取っていました。できることなら、この期間に治したいと、来る日もくる日も湯治に追われます。「尚くん、かいーかいーだから、お風呂で治そうねぇ」、まだ言葉の話せない赤ちゃんにいつもこう語りかけていたそうです。

 しばらくして、自宅から車で1時間ほどの所に温泉があるのを知って、毎週日曜日、博志さんの運転で通 うようになったとか。じっくり浸かって、ポリタンクでも持って帰り、帰宅すればまた湯治です。不特定多数の人たちが入る温泉では感染症が心配。しかし、自己流ですから、そういうアドバイスは、どこからも聞こえてくることはありません。

 可愛い我が子のために、どんなに疲れていても休日はそれをこなさなければならないと、ご両親は感じていました。親として、「やめたい」とは言えない辛さを抱えたまま、まるで義務でした。

 尚人くんは、生後3カ月を過ぎると、次第に症状をに吹き出していきます。滲出液と血に覆われ、かゆさも相当のよう。掻きむしってばかりで夜も眠れず、見ていられないご両親は、厚紙で筒を作り、腕を自由に動かせないようにスポッとはめることを思いつきます。結局は紙の端を使って掻き続ける尚人くんにお手上げ。血がつくため、寝るときもよだれかけと手ぶくろはしたままでした。

 日中も泣いたり、掻きむしったり。明美さんは、一時たりとも目を離すことができません。料理、洗濯、掃除、尚人くんを抱いたままでこなします。当然、時間がかかりました。夕飯の支度は、お昼過ぎから始めなくては間に合わなかったそうです。


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