季節の変わり目には肌がかさつき、多少赤みを帯びることもあった。それも顔のみ。

食べ物を除去して
一生純粋培養は無理


 しかし、苦労の数々は、報われないものでは決してありませんでした。ひどい離脱は、約3カ月間で終わりを迎えたのです。自己流といっても、お風呂に入り続けたことで、代謝能力は間違いなく上がっていました。
「確かに肌はきれいになってきたけれど、この先もずっと食物除去していかなければならないの?」、大きな疑問が頭をもたげます。

 ママが職場復帰すると、尚人くんは保育園に入園することになりますから、給食をひとり別 メニューというわけにもいかないでしょう。加えて湯治回数も日中は必然的に減るため、また悪化してしまうかもしれません。明美さんは、「一度オムバスで話を聞いてこよう」と、最後の切り札を提案しました。
「来社される前に大きな離脱を乗り越えられたと伺いましたが、まだ体内に薬物の影響が残っている可能性はあると思いました。それは湯治しながら見極めて、後は主に食へのチャレンジが課題でした。除去食を続けたままの不安定な健康のもとで、これから保育園、小学校と上がっていくのでは、尚人くん自身がかわいそうです。皆と同じものを食べられる状況を作りましょうとお話ししました」(柴田カウンセラー)

 明美さんの職場復帰まであと4カ月。その後は、博志さんがバトンを受け取り、自営業のかたわら、尚人くんの湯治を見る段取りもつきました。ママの仕事再開とともに、おじいちゃん・おばあちゃんとの同居がスタートすることになったのです。

 完治と食の克服をそう焦らず、一歩一歩、ゴールへと向かっていこう。これからは、辛いことがあっても、経験豊富なカウンセラーがついている。大きな安心も加わりました。


  Back Next