血や炎症は、やんちゃでケガをしたときだけ。もうどこにもアトピーは残ってはいない。


こんなに明るい子
だったなんて


 食事制限の解除では、最後まで躊躇していたのは卵でした。
「親はなかなか与えられなかったのに、おばあさんがプリンを食べさせていてビックリしたよね」(博志さん)
「そうそう。卵の入っているパンを少しずつしかあげていなかったのにね。でも、特に状態を落とすこともなくて、あれで一気に食べられるようになったわね」(明美さん)

 その前にも、小川会長の名古屋でのオープンカウンセリングに参加した際、知り合ったお母さん方の「平気で食べさせてるわよ」の言葉に背中を押されていたそうですから、おばあちゃんの行為は、功労賞ものとなったわけです。

 平成10年夏。何でも食べられる元気と、ツルツルでかゆみのまったくない体を手に入れた尚人くんは、ご家族に連れられて北海道へ。旅行ですから食事は当然外食。「こういうのもありよね!?」と、不安より楽しむことを優先させたご両親の期待に応えるように、尚人くんは、ご機嫌一色、状態を落とすこともありませんでした。

「湯治をして、こんなに早く食べ物を克服できたなんて、意外なほどです。周りの人たちも、この子を見て、『かわいそう』から『かわいいね』と言ってくれるようになった今がとても幸せです」(博志さん)
「泣いてばかりいた赤ちゃんでしたのでどうなることかと思っていましたが、本当はこんなに愛想がよくて明るい子だったんですね。よく動き、よく喋るので、お喋りしてても毎日楽しくって」(明美さん)

  もう好きなだけ頬ずりができます。アトピーで流した涙、辛かったこと全部忘れて、ますます元気に大きくなってくださいね。ご卒業、おめでとうございます。


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