離脱はひじの内側や首の回りなど部分的なものになり、表情や目の光りが元気そうになってきた。このころから復職に向けて下準備にはいる。

有給休暇、そして長期休暇
本格的な湯治を始める


上司に相談し、4月は有給休暇を消化して湯治に専念。それである程度離脱が治まってくれば会社に行きながらの湯治に切り替えるつもりでいました。しかし、5月の連休が明けても予想以上に状態は悪く、今度は長期の病気休暇を申請することにしました。徐々に炎症の赤みが退いてきてはいましたが、ここで無理をすればまた始めからやり直しということにもなりかねないからです。彰さんは4月から8月までの5か月間、会社に長期の病欠を申請しました。
おふろは日によって3回から5回に分けて入り、1日トータルで2時間から3時間。体力も落ち切っていたため、それが限度だったといいます。睡眠時間を増やして規則正しい生活をしようとしても、かゆみで夜もなかなか眠れません。
「どうせ眠れないなら昼と夜が逆転してもいいやと思って、眠れるときは昼ごろまで寝てました。朝刊が来てからやっとウトウトする感じでしたから」
昼間は湯治を柱に生活ペースをつくり、少しでも体力をつけるため散歩を日課に。
「歩いてたら近所の子どもが逃げちゃってね(笑い)。顔が真っ赤で皮はむけてるし、気持ち悪いって。子どもがコソコソと電柱の蔭に隠れましたよ」
強いかゆみは一日中去らず、じっとしているときも掻きむしる手を止められません。掻き過ぎて指の関節が痛くなり、手で掻けなくなると今度は鉛筆で。削ってなかった六角形の鉛筆の角が擦れて丸くなるほど掻いて掻いて掻きまくったそうです。
「蚊に刺されたときみたいな、ちょっと掻けば治まるようなかゆみじゃないんですよ。力入れて掻きますから、最後には関節は痛くなるし爪もめくれてきちゃって」