顔は大分きれいになったが、赤みのある炎症がまだ体のあちこちに出ているのが見える。一時は薄くなっていた髪の毛は再生してきた。

二人のアトピーで
お母さんのストレスは頂点に


アトピーでなくても、小さいお子さんが3人もいれば、お母さんは相当エネルギーを使います。彩都乃ちゃんより2歳上の大和くんが自転車で飛び出して行けば、「危ないよ! くるま、くるま!」。彩都乃ちゃんと宥樹帆ちゃんを抱えるようにして、1日に何度もおふろへ。温まるとおふろの中で寝てしまう宥樹帆ちゃんを一旦寝かしつけてから、もう一度彩都乃ちゃんのおふろを続行。彩都乃ちゃんが上がってから、あとでもう一度宥樹帆ちゃんを入れる、という目まぐるしさです。  夜は夜で、「カイカイ、カイカイ」と言って寄ってくる宥樹帆ちゃんに起こされると、かたわらで彩都乃ちゃんが寝ながら掻きむしっています。血だらけになることはわかっていても、掻くのをやめさせることはできません。
「掻いちゃダメって言っても、かゆいのは止まらないから掻いちゃいますし、ずっと見てて掻くのをやめさせようとすれば私もストレスになりますから、もう思いきり掻かせるようにしたんです。看護婦さんの深夜勤てきついよね、なんて思いながら」
「アトピーのかゆさは普通のかゆさじゃないんですよね。かきむしって血が出て、その痛さがかゆみを上回らないと止まらない感じだから、生け花の剣山か何かで引っ掻きたいっていう気持ちになるんです。掻くのをやめさせようとすれば、本当に体をロープでぐるぐる巻きにでもしておかないと絶対掻いちゃいますよ」(彰さん)