![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
1カ月間で症状がきつく現れた。両目周り、目の下、頬、おでこ、首筋、胸などが強烈にかゆく、血が出るまで掻いていた。 |
|
突然のアトピー発症 これが子離れの最後の チャンスかもしれない 現在18歳の茂之さんは「覚悟」の浪人中。2歳上のお兄さん、3歳下の妹さんとともに、高校2年生までは、特にアトピーらしい症状に悩まされることもなく、のびのびと、青春時代を過ごしていました。 高校2年の春、まぶた辺りが急にかさつきだし、海でよく泳いだ夏には引き、秋風に吹かれるようにして、再びまぶた・眉・おでこに炎症が舞い下りてきたのです。 「どうしたの?」、それまでの茂之さんを知っている人は必ず口にする台詞でした。 病院へ向かい、ステロイドをもらい、2カ月間でアルメタ(合成副腎皮質ホルモン、プロピオン酸アルクロメタゾン) 3本とワセリンを、目の周りとおでこにすり込むことになりました。薬の使用は幸いそれだけにとどまります。 「病院で、この年齢からのアトピーは一生治らないと言われた言葉にショックを受け、長い一生、これからずっとこの人は苦しむことになるのかと思うと不憫で、私は図書館に向かい、アトピー治療についてをあれこれ調べました」(母・牧子さん) どちらかといえばアレルギー体質である我が身を責め、母親としての責任感でいっぱいになったお母さん。アトピーについて調べるうちに、目の周りにステロイドを使用することでの失明の可能性、アトピーの症状が重くなり、ノイローゼに陥る実例に、震える思いを覚えていきます。『今、治すのを手伝ってやらないと、この先、子離れができなくなる』と強く感じたそうです。 「湯治、オムバス、クリニック」――、本から控えてきたメモを頼りに電話をかけ、さらに詳しく話を聞きました。 「うるさいなぁ。お母さん、だまされているんだよ。こんな炎症、大したことじゃないじゃない」。当の茂之さんに問題意識はありません。薬を使い続けた末路を、その段階で把握していたのはお母さんだけだったのですから。 |