休職して約1カ月。かゆみや発疹が退き始めたところ。顔を除く全身にポツポツと、大小の発疹が広がっている。特にかゆみが強い足首は、掻き壊して傷だらけだった。

他の民間療法とは
何かが違っていた


 やすこさんはオムバスに出合う前、ある病院の入浴療法も試しています。ステロイドを使わず、1日に何回もお風呂に入るという点はオムバスの治療法と同じ。違いはお風呂が温泉ではないことと、並行して抗アレルギー剤を服用すること。また、ビタミン剤や健康食品を強く薦められたことも、大きな違いだったといいます。
「体を温めて、代謝が良くなって、ステロイドが外に出やすくなるという、理屈はその通 りだと思ったので、途中から自己流で(入浴療法を)やってたときに、オムバスの本を見つけたんですよね」(やすこさん)

 満さんと二人でオムバスを訪ねたのが97年10月17日。でも、温泉湯治を始めたのは98年3月11日。5カ月間のブランクは、資金不足が理由でした。たまたま、少し前にマンションを購入したばかりだったのです。
「ただ、最初に何も売りつけられなかったんですよ。商売っ気を感じなかったし、これは信用できるんじゃないかと思った記憶はあります」と満さん。独身時代から、さんざん民間療法を試してきたやすこさんにとっても、その印象は同じだったよう。
「広告を見て電話しても、とにかく何か売りつけられますよね。問い合わせしようとするだけで、すごい勢いですよ。金額もビックリするほど高いじゃないですか。オムバスの金額もビックリしましたけど、『その気になったら来てください』って、それだけだった。オムバスの本も、まるで私のことが書いてあるみたいで、吸い込まれるように読んでしまいました」(やすこさん)

自己流で続けながら
気持は温泉湯治へ


 とりあえず入浴剤トピュアを注文し、自己流の入浴法を続行。オムバスの本を参考に、出勤前に1時間、就寝前に1時間半の入浴を励行していきます。

 ここで、運動も取り入れ、がむしゃらに取り組んでしまうのは頑張り屋のやすこさんらしいところ。そのうえ、日に日に離脱が進む体で仕事も続けていたというのです。
「勤務先まで17キロあるんですけど、片道40〜50分の道のりを朝晩自転車で(笑い)。体力使い過ぎちゃって、違う病気になるんじゃないかっていうほど、体がむくんでリンパ腺が腫れてきて……」

 このとき、やすこさんが相談したのは病院ではなく、オムバスで相談に当たったカウンセラーの方でした。
「山田先生に電話したら、『頑張りすぎだよ、いきなり』とかって(笑い)」

 体のことや生活のこと、いつでも何でも気軽に相談できるカウンセラーの存在は、今まで孤軍奮闘してきたやすこさんにとって心強かったことでしょう。さらに、トピュア入浴を続けて2カ月もたつと、状態が上向いてきていることを実感。やすこさんの気持は、温泉湯治に傾いていきました。


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