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![]() 職場復帰して約2カ月。色素沈着が日に日に薄くなり、肌の黄色みが抜けて本来の白さを取り戻しつつあるところ。このあと温泉を薄め始める。 |
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限界を越えた辛さ 夫婦関係にもヒビが 顔には症状が出ていませんでしたが、夏でもあり、職場のユニホームは半袖です。行き場のないいらだちが向かう先は、夫である満さん。 「気が立ってキリキリしてるし、当たられるし……だから、あの頃は家に帰りたくなかったですよ」と、つらかった心境を白状する満さん。もともと遅かった帰宅時間がさらに遅くなり、毎晩0時前後になっていました。 「休職しようかどうしようか相談したくて、少し早く帰ってきてって言ったら、『わからない』って言うんですよ。もう爆発しちゃって、私がこんなに思い詰めてるのに、何でたった1日残業やめて帰ってきてくれないのよ!もういいよ!って」 あまりの剣幕に驚いた満さんは、上司に事情を説明。当分の間、残業を早めに切り上げることに。やすこさんは、しばらく仕事を休んで湯治に専念することにしたのですが、休職願いはスムーズに認めてはもらえませんでした。 「一旦退社して、完全に治ってから再就職というかたちにって言われたんですけど、それだと治療もできないし生活もできないので、本当に泣いて頼み込んだんです」 拝み倒して獲得した休職期間は3カ月。努力はしてみるものです。休職扱いになったおかげで、治ったあとの仕事だけでなく休職期間中も基本給の6割が確保できたのですから。 無理をしない生活で 何かが変わり始めた 「掻き壊しても誰に見られるわけじゃないから、思いっ切り掻いちゃっても平気だし、何しても平気(笑い)。休職しなかったら、もっと長引いてたと思います、たぶん」 時間的、精神的に大きなゆとりは生まれましたが、だからといって満足に家事のできる状態ではありません。噴き出していた発疹はかゆみが鋭く、ときには錯乱状態に陥るほど。 「ものすごいかゆみを我慢して料理してるから、気がつくとフライパン持ったままブルブル震えてたり、目が血走ってたり。何回かあったんですけど、本人は覚えてないんですよ。飛んでいってフライパン取り上げて、ヨシヨシって落ち着かせて……。自分で包丁で刺すんじゃないかと思ったこともありました」(満さん) そんなやすこさんを目の当たりにして、満さんもいつしか家事を分担するように。以前は「夕飯をつくらないでいると、サボってるような気になっていた」責任感の強いやすこさんも、たまには自分を甘やかし、夫に家事を任せられるようになっていきます。 湯治目標は1日トータル3時間に延長。あとは自分の体調と相談しながら、横になったり散歩をしたり。 「ゆっくり掃除して、ゆっくり買い物して、隣の駅まで自転車で買い物に行ったり、何でもゆっくりゆっくり。気分的にそのゆっくり感を味わってましたね」(やすこさん) ステロイドを片手に走り続けてきたやすこさんが、何年も忘れていた、時間に追われない生活。その中で、目に見えないものが大きく変化していったのです。 |