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東京都にお住まいの照井さんは、ご両親、妹さんの4人家族。夏はプール、冬はスケート、休日は野球ファンのお父さんとキャッチボールをして育った照井さんは、自称「負けず嫌い」の、ちょっとボーイッシュな女の子です。 照井さんが薬を塗るようになったのは3歳のとき。 「たぶん、小さいころ医者でもらった薬が薬局でも市販されてたので、小学校のころはそれを買ってきて、思い出したら塗る感じでしたね」 記憶にあるのはフルコートとリンデロンというステロイド剤。あとになってその薬がもたらすものが何なのか、当時の照井さんに予想できるはずもありません。薬を塗るのは生活の一部、旅行かばんには忘れずチューブの軟膏を―。いつしか照井さんの中には、アトピーは一生治らない、薬とともに過ごすのは当たり前、というような「常識」が刷り込まれていました。 ステロイド依存を 加速させたものは? そんな照井さんが頻繁に薬を塗るようになるのは、専門学校を卒業して会社に就職した20歳のとき。薬を塗るのは当然という「常識」が、照井さんの症状を一気に悪化させていきます。 「今思えば、化粧かぶれだったのかもしれないんです」 就職活動のために揃えた化粧品を毎日使うようになると、しばらくなりを潜めていたかゆみと発疹が顔に。照井さんはお医者さんの指示に従って毎日、顔にステロイドを塗るようになります。 「朝は下地クリームの前に塗って、夜寝る前にもよく擦り込んでました」 下地クリーム代わりにステロイドを塗るような生活。副作用の知識があればゾッとするような話ですが、間違った「常識」が刷り込まれていた照井さんは、毎朝毎晩、自分の顔にステロイドを―。 「オムバスに来る前の1年間は、もう塗っても効かなかったです。顔が赤く腫れて、ハンパじゃなくかゆいんですよ。会社でも、『顔赤いよ』『どうしたんだ、その顔』って言われたり、親しくない人は見て見ぬ振り。しょっちゅう席を外しては更衣室で薬塗って、最後の3カ月はもう仕事にならなかった」 |