開始から半年。症状はかなり落ち着いた。手足に軽い炎症はあるが、かゆみは楽になり、夜中にかゆがることもなくなった。お茶目な笑顔も体が楽になった証拠。。

パパのじんましんは
1カ月で治まった


「オムバスに来る直前は、もうこの状態から抜け出せないんじゃないかっていう気持ちだったんです。だから、温泉湯治をしても、どうなのかという不安もありました。家内の方はかなり確信的で、もう絶対に大丈夫と思ったらしいんですけどね」(浩信さん)
 睡眠不足と過労は、パパの心身にも影響していました。この頃、浩信さんの体には原因不明のじんましんが、出たり退いたりを繰り返すようになっていたのです。
「肉の中がかゆいっていうか、もっと奥がかゆい感じなんですよね。掻いても掻いてもダメだから、すごい苦しかった。愛美が泣き叫んでた気持ちがわかった気がします」
 お風呂場の浴槽に100%の温泉を満たし、愛美ちゃんは1日3回各30分の湯治。おかげで家族みんなが毎日温泉に入ることになりました。ママと祐奈ちゃんは愛美ちゃんに付き合って1日3回、パパも平日は朝晩30分ずつ、休日は何度も入ることにしました。
「愛美の夜泣きがなくったのは大きかったですね。熟睡できるようになったら、じんましんも出なくなりました」
 浩信さんのじんましんが出なくなったのは、湯治開始から1カ月後。ひどい夜泣きは治まりましたが、愛美ちゃんはまだ朝までぐっすりというわけにはいきません。ご両親が迷ったのは、入園が迫っていた幼稚園のことです。

最初の半年間は
感染症との闘い


感染症との闘い 「一応、入園手続きはしてあったんですけど、まだ夜眠れない状態だから通えないかなと思って。入園を1年先延ばしすることも考えましたけどね」(紀代美さん)
 手足の炎症は強く、膝の裏は掻き傷だらけでジュクジュクでしたが、幸い顔にはあまり症状が出ていなかったため、予定通り年少組から入園させることに。幼稚園には湯治のことや蕎麦アレルギーのことなど、予め事情を話しておきました。
「幼稚園はお弁当なんですけど、ひどいときは箸も持てないからフォークにしたり、感染症のときは何日か休ませたこともあります。幼稚園の方も好意的で、良くなるのを見守ってくれる感じでした」(紀代美さん)  開始から1カ月で汗が出るようになり、激しい夜泣きも治まった愛美ちゃん。アトピーの経過は順調でしたが、最初の半年間は何度も感染症が襲いかかりました。
「まだ皮膚のバリヤーが整っていない時期は、ありとあらゆる雑菌の洗礼を受けるわけです。しかも、それまでに使っていたお薬の影響で免疫力が落ちていますので、非常に感染菌に弱いんですね」(奥田カウンセラー)
 全身が感染症の発疹で覆われたのは98年5月。そして2カ月後の7月にも感染症にかかって病院を受診しています。
「7月のときは、最初の病院で『水イボ』って言われたんですけど、2軒目では『ヘルペスかもしれない』って言われて、ゾビラックスの内服薬と軟膏をもらったんです」

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