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![]() ほとんど全身を覆い尽くす形で炎症が出ている。よく子どもに見られるような赤く丸いボコッとした炎症だ。薬を多用しなかった出方ともいえる。 |
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薄雲政宏さんは現在26歳。人を惹きつける笑顔爽やかな好青年は、すでに一児のパパでもいらっしゃいます。 平成11年2月20日、日本オムバス大阪支社で、担当の宮治勝紀カウンセラーから自宅温泉湯治修了証書を受け取り、「これでダルマに目を入れることができます」と、心底嬉しそう、かつ、感慨深げな表情をお見せになります。 とても幸せに映る今は、ただ時間の流れに沿って偶然的に訪れたのではありません。積極的に本来の姿を取り戻しにいったその姿勢とは? 微妙な心の揺れさえ交えて語ってくださった、薄雲さんのアトピー克服記です。 ステロイドが効かなくなった 不思議で不思議で不安になる 「思い起こしてみれば、小さい頃から確かにかゆみとつきあってきました。でもアトピーだとか、自分はアレルギー体質なんだとか、全然思っていませんでした。むしろ健康体だと過信していたぐらいです。運動もガンガンしていて、体力には自信があったんです」 病気との認識はないものの、病院へ薬をもらいに行くのは幼い頃からの習慣。中学からラグビーを始めた薄雲さんは、汗が溜まりがちな関節周りに生じるかゆみを、薬をつけては抑えていたのです。ただそれほど頻繁にというわけではありません。 高校でも大学でもラガーマン。バックスとして走り回り、爽快ではあるけれども、なんだかかゆみもつれてくる、そんな汗を流していたのでしょう。 大学生活も終わりに近づき、10年来続けてきたラグビーとさよならし、卒論を書き上げるために深夜まで時間を費やす日々に一転。加えて迎えた大失恋。肉体、精神両面 からバランスを大きく欠いた薄雲さんの体に、予期せぬ変化が訪れました。関節の周りだけだったかゆみとかさつきが背中にも広がり、あれほどスッと効いていた薬(リンデロンVG軟膏:吉草酸ベタメタゾンと硫酸ゲンタマイシンの合成ステロイド剤)が何の役目も果 たさなくなったのです。 「おかしいなぁの一言でした。薬が効かへんのが不思議で不思議で。町医者から市立病院、大学病院など転々としましたが、医者は薬を替えてみようとしか言わず、自分の体で試されているだけなんやと気づきました」 老人ホームのスタッフとして社会人の第一歩をすでに歩み出していた薄雲さんは、不規則な仕事のストレスも手伝ったのか、状態を落としていくばかり。ご家族にも不安が募ります。 そんなある日、お母さんが、オムバスの情報を新聞のチラシで見つけました。さっそく『アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本』(かんき出版刊/小川秀夫著)を取り寄せ、貪るように読み終えた薄雲さんは、目の前が真っ暗になっていく感覚を覚えます。『今まで何をしてきたんや……』 |