大学1年の夏。顔からの症状が退き、見える所のアトピーがなくなったことで少し油断。背中、肩、腋、首の皮膚がざらつき、かゆい。手の届く範囲をよく掻いていた。


カウンセラーは
アトピーと湯治の先輩


 平成8年12月、前任の市川カウンセラーから、担当は横山カウンセラーへとバトンタッチ。
「“シャイでおとなしい”が政二郎くんの印象でした。受験を間近に控え、またその後の大学生活も考えて、今後の体作りに向けた指導が私の役目でした。首や、腋などの汗をかきやすい所に炎症が見られ、不安定な要素がまだあるといった状態でしたね」(横山カウンセラー)
「カウンセラーの言葉の一言ひとことに重みを感じました。ここまで良くなっても、油断したらまた出ると言われたことも、後に実際にそうなったり(笑い)」

 迫りくる受験。プレッシャー、不安、ストレス、それらに体が負けるか勝つか、それは、これまでに体作りがきちんとなされてきたかどうかによるようです。安本さんの場合、緊迫した状態に負けない体になっていました。試験は見事合格! サクラサク。

 春、大学1年生。新しくできた友達の目には安本さんがアトピーとは映りませんでした。首と背中に少し症状を残していただけ。まだかゆみの残った背中は、手の届く範囲がいつも赤くザラついている感じでした。

 受験勉強から解放され、目の前に広がる楽しい時間に浸り、1日はアッと言う間に過ぎていきます。湯治がおろそかになり、就寝時間も遅くなります。気づけばいつも宵っ張り。横山カウンセラーに会う度にこの点を指摘される安本さん。
「言われる度に喝を入れるんですが、寝るのが段々微妙に遅くなって(笑い)」
「自己管理が甘いと、首に出ていましたよね。首から背中、明らかに範囲が広くなっているときは相当体が弱っている証拠。何が足を引っ張っているのかと言えば、政二郎くんの場合、睡眠不足でしかないわけです。寝るのが遅いと起きるのも遅い。朝食を抜いて1日2食。これでは燃料不足です。お風呂も汗をかくほど長く入る時間がない。悪循環でしたね」(横山カウンセラー)


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